息子よ、22歳の誕生日おめでとう。

ついこの前まで小さかった君は、大人となり、そして今日22歳になりました。
本当に、あっという間に、時は過ぎてゆきます。
きっとこれから先も、時の流れはとても速いのではないかと思っています。
今、君のあごに少し生えてきた黒いひげや、毎日落ち着いて過ごしている姿を見て、
着実に君は、22歳なった今も成長し続けていることを感じています。
僕は君が誕生日を迎えるたびに思うことがあるのです。
それは、僕ら親子は、決して自分たちだけで生きてきたのではないということ。
これまでに出会った、たくさんの方々の優しい心や、たくさんのサポートをいただきながらここまで来れたこと。
今、僕ら家族が幸せに暮らしてゆけるのも、周りの皆さんのお力があったからこそなのです。
そのことに、あらためて感謝したいのです。

ありがとう。
生まれて来てくれてありがとう。
君から今まで教わった大切なこと、父親である僕は人生の宝物にしてゆきます。
そして、それらを必ず活かしてゆくつもりです。
まだまだ未熟な僕は、これからも君から教えてもらうことでしょう。
世の中では、本当に信じられない事件が起きています。
言葉では表現できない、強い憤りと悲しみが沸き上がってきます。
僕は君がうまく話せなくても、すべてをわかっていることを知っています。
僕は重い障がいがある人でも、すべてをわかっていることを知っています。
そう、この世界に「いらない命」など一つもないのです。そのことは、誰よりも君から教えてもらった、大切なことです。
息子よ、22歳の誕生日おめでとう。
2016年7月31日 父より